千葉市にある女性バーテンダーのBARblog

アブサンの日

3月5日は”アブサンの日”。

現在でこそ手に入れることができる薬草酒・アブサンですが、スイスでは1910年、フランスでは1915年に禁止されました。この理由にはニガヨモギに含まれる成分のツヨンに脳の神経系統を変質する作用があり、幻覚、痙攣、自殺癖などといった症状を起こすことが判ったから。しかしながら当時はこのツヨンの量を調整したり、確かめたりする技術がなかったことも禁止の原因です。

さて現在、アブサンに含まれるツヨンの量は許容量が35mgまでと定められています。これは当時の7分の1でアルコール度も当時は殆どが70%と強く、芸術家や貴族がこれを飲みすぎたためアルコール中毒になっていたとか。現在、市場に出ているアブサンのアルコール度は50度程度のものも多くあります。

2005年の3月1日に、1世紀ぶりに解禁となったアブサン。「緑の妖精」とも言われています。現代においてアブ産を飲み過ぎて幻覚を見る、というような話しは聞きませんのでどうぞ安心して下さい。

2024/3/6