色々なカクテルの小話を綴るシリーズです。

寒いか暑いかといえば、今年の猛暑の厳しさを思えば殊更冬の方が良いのですが、とはいえ急な寒さがやってきましたね。
お店では暖房をしっかりかけておりますので安心してお越しくださいませ。

さて・・・英国海軍には、1970年7月31日まで約200年もの間、ラム酒の配給が行われていました。その日はブラック・トット・デー”と呼ばれ、海軍関係者や西インド諸島をはじめとした海軍にラムを供給していた蒸溜業者たちは、悲しみのあまり喪章をつけたという逸話があります。

英国海軍御用達でもあったラム「パッサーズ・ブリティッシュ・ネイビー・ラム」。わたくしの好きなラムトップ３に入る銘柄でありますが、こちらのラムを使ったホットカクテル、『ホット・バタード・ラム』。
今日の寒〜いお天気にうってつけのお酒です。
ラムをお湯で割って、お砂糖とシナモンスティックを加え、バターを添えています。バターはお好みのタイミングでグラスにトロンと入れて下さい。
ダークラムの甘みとバターのコク、塩気が美味しい、のお飲み物です。

ちなみにこちらを温めた牛乳で作れば「ホットバタード・ラム・カウ」というカクテルとなります。より、シナモンの風味にマッチするかもしれません。

今日のお写真は、銀座・テンダーの上田和男氏のカクテルブックより拝借いたしました。